7月20日、前日のフィールドワークで採取した岩石を手に、やってきました。富山大学、理学部。

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午前中はまず石崎先生から、岩石の種類とそのでき方、そして午前中の実験実習についての講義がありました。

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実習内容は、

①岩石薄片の顕微鏡観察

②前日に採取したヒスイ(候補)の比重測定

③黒部川・姫川で採取した岩石の鑑定

の3つです。

 

実習②では、ヒスイ候補の比重を測定し、本物のヒスイかどうか調べていきます。

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写真は、岩石の質量と、体積(≒水中での質量)を測定している様子。

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「普通の石」なら比重は2.6前後。ヒスイは3.0~3.4位ということでその結果が注目されます。

実際に測定してみると、大半のヒスイ候補は比重が2.6。その中にわずかながら比重が3.0に迫る石が!!

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見た目が白+緑(しかし、丸い)石。その比重2.9(図の左上、Jade-37-01)ついに本物か…清水先生が最終鑑定。

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ルーペで表面を観察した清水先生が一言。「でましたね。」

2年目にしてついに!ヒスイです。その他、今回集めてきたヒスイ候補たちの比重は次のようになりました。

ヒスイヒストグラム

写真のものを含めて、3個のヒスイを採ることができました。荒れた海、川、天候と、特徴をしっかりと把握していたことが、ヒスイの発見につながったのだろう、との事でした。

前日の雨は「不安…」というよりガッツポーズをするべきだと言うことですね。

 

実習③では集めてきた岩石の種類を、手触りや模様などから分類していきます。

岩石鑑定のフローチャートや、糸魚川で採れる石の写真、場合によっては塩酸を岩石表面につけて泡立つかどうかなどを観察しながら、ひとつひとつ調べていきました。とくに姫川で採取した岩石については、分類が難しいものが相当数含まれていました。

黒部川で採取した岩石。

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姫川で採取した岩石。

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黒部川39個、姫川の32個の岩石の鑑定結果は次のとおりでした。

H26採取された岩石

難しい鑑定が含まれていたので、ちょっと定かでは無い部分もありますが、姫川では良く取れる石灰岩やチャート、蛇紋岩が黒部川ではあまり見られないということが分かります。
これについては、回数を重ねつつ検証していくと良いかもしれません。

午後にはまとめの活動として、大学で学んだ内容を発表して、共有しました。

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今年は最後の発表で、姫川と黒部川の違い、礫岩と角礫岩の違いなどが話題となりました。

その後、石崎先生の案内で地球科学科の実験施設を見学させて頂きました。
施設内には数億円する実験装置もあったとか。

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何気なく見ていればただの河原、ただの海岸、ただの石。しかし、じっくり観察することで、実に多くの事に気づかされ、さらなる疑問がわいてくることを実感できた実習だったのではないでしょうか。この視点が、これから課題研究をすすめたり、将来大学で研究をしたりする時には大切になってくると思います。
協力して下さった富山大学理学部の皆様、本当にありがとうございました。