3月恒例になってきました、化学特別講座。金沢高校から四ヶ浦 弘先生にお越し頂きました。
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たくさんの実験道具。期待が高まります。
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先生は、ご当地金沢が古くからの砂金の産地ということもあり、科学部の部員のみなさんとともに、金や金属の研究に取り組んでこられました。

講座の冒頭
「後でクイズを出します。正解したら、金をあげます。」との言葉に目を輝かせる生徒達。
また、「金沢だけではなく富山県でも必ず砂金は採れる。ポイントは新聞記事。」との言葉を抜け目なくメモする教員もいたとか、いなかったとか。

「本物が高いと、必ず偽物が出回る」
ということで、金に対して偽金が存在します。講座では、それを見分ける方法を教えて頂きました。
ポイントは、
・箔にしてすかしてみると、青色がかって見えるのが金。

・硝酸に溶けるのは偽物。青色の水溶液が出来る。
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・本物は王水に溶ける。黄色い水溶液が出来る。
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「動画で満足してはいけません。本物を見なきゃ。見たがりになって下さい!」
特に本物の金箔を溶かす実験は非常に見応えがありました。

そして、1KGのゴールドバーが登場。 1g=5000円とすれば500万円相当の代物…
手に取った生徒からは、「重い!!」「手を洗いたくない!!」という反応が次々と。
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しかし、何を隠そう偽物でした(笑)先生が湯之奥金山博物館で購入されたお土産物で、3800円とのこと。
本物なら比重が19となるところ、こちらは11程度。本物はもっとずしりと感じるはずなんですね。
なお、この2月2日には
P1030188_Rそれが本物と勘違いされた、盗難事件があったそうです。改めて「本物を知ることは大切です。」

また、金箔の青、王水に溶かしたテトラクロロ金(III)酸の黄色に加え、金赤ガラスに注目され…
反応時間30秒で金コロイド溶液を作る実験を開発された一連のストーリーを紹介して頂きました。
P1030189_R「欲しいと思えば、手に入る」「見たいと思えば、見られる」
見たい、欲しいという思いが大きなモチベーションとなること、そしてその思いは簡単に捨ててはいけないという強いメッセージが伝わってきました。

後半は、金属の「音」について
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同じ径、同じ長さの真鍮(ブラス)とチタンのパイプを落としたとき、どんな音が鳴るでしょうか。

違うんですね。(物理教員ながら、驚きました。)
とくに真鍮はある意味「落とすだけ」でいい音がします。この「楽器」にはバンジーチャイムという名前がついているそうです。
一方のチタンも、お皿のような形にするとP1030200_R

癒やしの音色になるんですね。不思議です。

講座の最後には、、
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先生が作られた、バンジーチャイムで演奏をしてみました。

(タイミングがちょっと残念ですが、)長さの違うパイプで音の高さを変え、曲を演奏することができます。
「金属の奥深さ」を改めて実感できました。

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勉強がおもしろくないと思っている人は、本物に出会っていないから。そこは自分を信用していい。
一歩踏み出して、本物に触れる。
そして、おもしろいと感じたものを、やる。研究に必要なのは、ワクワク感
うまくいかなかったら、しめたと思おう!
ハイスクールサイエンスは、大学のサイエンスに絶対に負けません。

ひとつひとつのフレーズに熱を込めて語る四ヶ浦先生に、勇気づけられた講演会でした。
抜粋してお伝えしました。ここにとても書き切れない位、内容の濃い2時間でした。四ヶ浦先生、本当にありがとうございました!