雪の降り積もる2月5日水曜日。

この日、本校2年生理系と自然科学コースの生徒80名を対象に、隣りの石川県の金沢高等学校からお招きした四ヶ浦 弘 先生に「ハイスクールサイエンスは面白い! 金と金属の研究をめぐって」と題し講座を開いていただきました。

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四ヶ浦先生には昨年度も講師としてお越しいただき、「また聞きたい」(生徒17才)、「自分の未熟さに落ち込んだ」(教師28才) と大反響があったため、今年度もお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

お忙しい中、お越し下さり本当に感謝しております。

 

先生は “写真ではなく実物に触れないとわからない” と多くの教材を持参してくださいました.

実物投影機も使わずに教室を回りながら、本物を見せるスタイルが貫かれた講座でした。

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周期表に本物の金属を貼り、触れたり、磁石を近づけてみたり、導通ペンで触れたりすることで、どんな性質があるのか・どんな違いがあるのかを調べることができます。

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百聞は一見に如かずと言いますか、教科書や資料集を読んでもなかなか覚えられないのに、生徒からは「そうだったのか」という声が随所から聞こえてきます。

 

ナトリウムの色は授業で学習していたようですが、実際に切断面の金属光沢を見ると、至る所から歓声が上がりました。

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徐々にひきつけられていく生徒たち。

 

四ヶ浦先生は長く金属について研究されてきました。

中でも金属結晶に魅せられ、その一部を紹介していただきました。

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生徒たちも魅せられてはいるが、内心「でも実際には見られないんだろうな」と思いながらスライドを見ていました。

しかし、先生は “欲しいと思わないと手に入らない。逆に欲しいと思えば手に入る。”とおっしゃり、セシウムを取り出しました。

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セシウムの融点は28℃と低く、手で少しの間握っているだけでどろどろになります。

そして、しばらく放置していると再び結晶化し、金属結晶を”実際”にみることができました。

なお、サンプルはセシウムの中では唯一の安定同位体で、1gあたり17,000円だそうです。

四ヶ浦先生曰く、”安い”。10倍しても欲しい。それだけの価値がある。

 

また金沢は金箔が特産ですが、偽物の金箔もありパッと見で判断することはなかなかできません。

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金沢高校の科学部の生徒に作ってもらったプレゼント。

金箔が2つありますが、片方は偽物です。どちらかわかりますか?

 

実は、光にかざすと本物かどうかがわかります。

なんと本物は透かして見ると青く見えるのです!!

青い金箔に生徒たちは「きれい」と感動していました。

 

最後に盛り上がってきたところで、桐箱から取り出された 1KGの純金のインゴット(500万円相当)。

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・・・と思いきや、鉛の24金メッキだそうです。

生徒も私も騙されましたが、もう気持ちは惹きつけられてしまいました。

 

他にも、自由自在に切ることができる金箔や、白金箔をつかったすごく手軽な爆鳴器など四ヶ浦先生と金沢高校の科学部のみなさんのアイディアと熱意がぎゅっとつまった120分間でした。

 

繰り返しになりますが、

“欲しいと思えばできる”

やりたいという思い、見てみたいという思いを大切にし、それは誰かがしてくれる・与えてくれる、ではなく「できる」という思いで挑戦することが大切なんですね。

“うまくいかなかったらしめた” “大切なのはワクワク感”

そういった先生からのメッセージを忘れずに研究に取り組んでいって欲しいです。