はじめに

感受性の豊かな高校時代の経験は、大学で学び、社会で活躍する上で大切な基礎・土台となります。特に自然科学の分野では、実際の自然に触れた体験が将来の独創的な発想やひらめきの源泉となるでしょう。

入善高校の自然科学コースでは、立山実習、富山県総合教育センターや県内大学での観察・実験、自分で設定したテーマで行う課題研究など、このコースでなければ経験できない学習プログラムを準備しています。特に、黒部川扇状地や立山を始め、入善町の国指定天然記念物「杉沢の沢スギ」をフィールドにした活動 は、身近な題材への自然科学的なアプローチであり、地域に根ざした効果的な学習となっています。

普通科理系や文系にはない、幅広い体験的な学習が出来るのが入善高校の自然科学コースです。

 

自然科学コースの目標

教室で先生の講義を聞くだけではなかなか身につけることができない、でも、将来社会に出たときには必ず役に立つ力があります。そんな「3つの力」を体験型の学習を通して伸ばす。それが、入善高校自然科学コースの目標です。具体的には、科学的思考力、主体的行動力、そして情報発信力を高めることを目指しています。pic-3p
自然科学に関する体験学習は、こうした力を伸ばすのに非常に有効といえます。

 

自然科学コースのコンセプト

入善高校自然科学コースは、「楽地共進」で表される4つのコンセプトを大切にしています。
pic-co…「楽しく活動しているうちに、気づいたら力がついていた。」という理想を目指し、生徒にとって楽しく、ときめきのある活動となるようにフィールドワークの内容を工夫しています。
…入善高校の周りにある、黒部川扇状地、立山、糸魚川ジオパークなどフィールドワークに適した場所・自然を活用してフィールドワークを進めるとともに、課題研究では、風力発電、水、入善乙女キクザクラなどの地域とのつながりが深い素材を積極的に取り上げています。
…先生から生徒、という一方通行で授業内容が伝えられ、受け身になりがちな通常の授業に対して、自然科学コースの学習活動は少人数班を構成することで生徒同士の学びあいを促します。それによって、コミュニケーション能力や主体性、指導性を伸ばします。
…自然科学コースの活動を通して、様々な物事に触れる事で、興味や関心を喚起しています。個別面談や個別指導で「大学では、こういったことを学びたい」「将来はこんなことをしたい」という志望動機の明確化を促し、高い学習意欲に結びつけます。
「何となく理系に進もうとは思っている。でも、自分自身何がしたいのかわからない」そんな人には特に自然科学コースをお勧めします。

 

コースの行事と特設科目サイエンスの流れ

自然科学コースの学習活動は2年生から本格的にスタートします。
1年生から3年生まで、段階に応じた行事や入善高校オリジナルの授業を開講しています。pic-cajpg サイエンス演習では物理、化学、生物の実験をそれぞれ約10名ずつのグループに分かれて行い、実験の技術や論理的思考力を磨きます。また、2012年度からはそうして鍛えた力をもとに「とやま科学オリンピック」に挑戦しています。総合教育センターで行う実習と合わせて、2年間でたくさんの実験に触れることができます。
フィールドワークは富山大学や博物館、あるいは地域の有識者の方など専門家の方の指導を受けながら進めます。すべての実習でまとめとプレゼンテーションの時間を設定し、スライドづくりを通してコミュニケーション能力や、伝える力の育成に努めています。
3年次のサイエンスではコースの活動の集大成として課題研究およびその発表を行います。主体性を育成する観点から、5名以内の少人数班を編成するとともに、研究テーマは生徒自信の興味関心に応じて決めてもらいます。研究の成果については、町民会館「コスモホール」の大舞台で発表します。課題研究発表をもとに外部のコンテストに参加することもあり、H24全国高等学校総合文化祭では物理部門で最優秀賞に輝くなど高い評価を受ける研究もあります。

 

自然科学コースのシンボルマーク

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コースのコンセプトや活動内容を表す図案を公募し、2013年に制定されました。
中央の三角形は黒部川扇状地をモチーフにしたものであり、地域の自然に学ぶ姿勢が示されています。
山の間にある3つの○はコースが目指す3つの力と、それが徐々に育まれていく様子が表現されています。
黒部川の左側、本校の位置には入善乙女キクザクラが描かれており、コースでの活動を通して成長を遂げる生徒と、花開くその才能をあらわしています。

 

フィールドワークとは

課題研究とは

進学実績